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尾道紀行(3) おのみち文学の館・志賀直哉旧居 & ラーメン店 朱華園
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「おのみち文学の館」はこの線路下の道をくぐって山手に登っていきます。



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「坂」で有名な尾道。
あっちもこっちも、こんな急な石段の坂道が続いています。
おまけにあまりにいい天気で、汗びっしょりの、カメラ担いでヒイヒイの登りです。



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おや、ネコちゃん、オッス。



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到着したのは「志賀直哉旧居」のある「尾道市文学公園」。



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 おのみち文学の館

 尾道は瀬戸内海の中央に位置した天然の良港として一千年の昔から今日まで生々発展して来た。
 しかもこの地は風光明媚、四季の眺めもとりどりに面白く、その上に銘醸あり佳香あり文芸を語る友も多く、人の情けも艶やかであったので、名ある文人墨客相ついで杖をひき、当地の紳商雅友と盛んに交遊した。
 その遺香は千光寺山の文学のこみちに、市中に点在する数々の遺跡にしのぶことができる。
 このたび尾道市制百周年を記念し、文学的遺香や環境を保存するために志賀直哉旧居・文学公園、中村憲吉旧居と文学記念室からなる「おのみち文学の館」として再整備するものである。
 1999年3月
  尾道市



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公園には立派な歌碑が。



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学生時代によく読んだ倉田百三の文学碑も。

じつは、以前住んでたところが倉田百三の息子さんちに近く、何度も遊びに行ったことがあり、お孫さんとも以前から知り合いなのです。



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上に見えるのが「志賀直哉旧居」。



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これがそれ。



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こちらが入口です。

出入口の戸をあけて中に入ると、ひっそりとした、落ちついた空間がありました。
誰もいないのかな、と思ったら、奥の方に人の気配がして、まもなく女の方が出てこられました。ここの係の方でした。

入館料300円を支払うと、ぼくのほかには訪問者はなくて、その方が、お茶を入れてくださり、あたりの展示物などをあれこれと丁寧に説明しはじめてくださいました。

「どちらからいらしたの?」という問いに「東京の町田からです」と答えたら、「あら、町田!」と急にほほえまれて、なんでも娘さんが町田市におられたとかで、「お生まれも東京?」という問いに「いえ、生まれは山口県です」と答えたら、「あら〜、そうなの!」と驚かれて、山口に行かれたことがあるようでいろいろと話がはずみ、偶然の話題の共有に「ええっ!?」っという感じでした。

つづいて、ぼくに旧居の間取りなどを案内してくださいました。
しかも、「謙作の寓居は三軒の小さい棟割長屋の一番奥にあった。隣は人のいい老夫婦でその婆さんに食事、洗濯その他の世話を頼んだ。…」という、志賀直哉の『暗夜行路』前篇「第二」の「三」に出てくる一節を、流れるような口調で語りながら。



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さらに、志賀直哉が住んだ展望のよい部屋では、
「景色はいい処だった。寝ころんでいて色々な物が見えた。前の島に造船所がある。其処で朝からカーンカーンと鉄槌を響かせている。同じ島の左手の山の中腹に石切り場があって、松林の中で石切人足が絶えず唄を歌いながら石を切り出している。その声は市の遙か高い処を通って直接彼のいる処に聴えて来た。」
という上記につづく有名な一節を、すっかり覚えておられて、歌うように語りかけてくださるのでした。
すごい、すごい! と思いながら、うれしく耳を傾けたぼくでした。



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これがその一節に出てくる造船所や石切場の見える風景!
左手のこんもりとした山の中腹に石切場があったのだそうです。
いまは木々がふえて当時ほどの見晴らしはきかないとのお話でしたが、ほんとにそのままの描写だったのでした。



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「暗夜行路」の石碑。
むこうには尾道大橋も見えています。



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「志賀直哉旧居」からの下り道は海や島が見えていい感じ。

当初の予定では、「志賀直哉旧居」につづいて、その上方にある「文学記念室」などへと向かう予定だったのですが、係の方と巡るルートを検討した結果、いったん坂を下って、千光寺公園へのロープウェイ乗り場に自転車を置き、ロープウェイで山頂にのぼって、「文学のこみち」や「千光寺」をめぐって下ってきながら「中村憲吉旧居」と「文学記念室」などにまわった方がいいということになりました。

おまけに、「ちょうどお昼になるところだから、いいところをお教えしましょう」と教えていただいたのが、ラーメングランプリを獲得したという有名なラーメン店「朱華園」(しゅうかえん)だったのでした。



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で、やってきたのが、ロープウェイ乗り場もすぐ近くの「朱華園」です。

ひっそりとしているように見えますが、お店に入ると、中はもうお客さんで満員で、ぼくを含めて6〜7人が並んで注文待ち状態でした。
しかも、ぼくがお店に入ってまもなく、どっと客が押し寄せて、出るときには、お店の前に何人もの列ができていました。

もし、混んでて入れなかったら、その先にいいところがもう一軒あるからと別のお店も教えてもらっていたのですが、入れてラッキーでした。



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お店にあった作家・壇一雄「旅」の一節。

 尾道みたいな町では、とりたててどこの店、どこの食堂などと言うことはないだろう。
 新しい魚だったら、そのほんとうの味を殺しさへしなかったら、うまいのが道理なのである。
 内海の魚に食傷気味の私は、久方ぶりに「朱」と言うラーメン屋に入りこんでいって、ラーメンを喰い、そのうまさにびっくりした。
 尾道では、「暁」と言う、世界万国の洋酒をよせ集めた居酒屋と、この「朱」と言うラーメン屋に、おそれ入ったようなものだ。



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これが注文したラーメン。
いっただきま〜す!

[Nikon D3s + AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR]

JUGEMテーマ:写真
| 旅・思い出 | 20:55 | comments(0) | trackbacks(0)

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