「町田ぼたん園」(東京都町田市野津田町2274-1)に咲くぼたん(牡丹)。
この濃い黒紅色の牡丹は「群烏(むれがらす)」という名前です。
カメラ:SONY α700 + TAMRON AF28-300mm F/3.5-6.3
■能「井筒」
きょう、能「井筒」というのに招待されて、鑑賞(&カメラマン)してきました(主催・緑隆会、梅若能楽学院会館・能楽堂=東京都中野区東中野2-6-14)。
「能」、そう、般若のお面とかかぶって演じるあの「能」です。
「能」って、テレビ以外で、こうして能楽堂でじかに観るのは、これが初めて。
っていうか、能についてはまったくの無知蒙昧状態。だいじょうぶか、って感じなのでしたが。。
きょう招待された「井筒」(いづつ)というのは、世阿弥(ぜあみ)の代表作だそうで(招待されて知った!)、主役の「井筒の女」を演じたのは岩瀬水江さん。
ゆるりとした、格調高い、いい舞台を楽しませていただきました。
井筒(井戸の枠)をのぞきこむ女=実は在原業平の妻の霊。
なんともいえぬ哀しげな、懐かしげな表情です。
そうそう、表情、表情!
ファインダーを覗いているときや、撮ったあとで写真を見返しているとき、「能面」って、同じお面のままなのに、状況によって、まるで人の顔のように表情が変わって見えるような、とても不思議な感じがしました(こんなに能面をじっとねらいつづけたことはなかったし)。
それって、演ずる人のしぐさとか、雰囲気とかで、観る側が気分的にそんなふうにとらえてしまうのだろうか、とか思ったのですが、帰ってネットで調べたら、なんと、能面って、見る角度によって表情が変わるように作られているんだそうですね。
気のせいじゃなかったんだ。へえ〜、って感じ(そういえば、ずーっとむかし何かでそんなことをチラッと聞いたことがあったような気もする)。
てことは、能面のそのつくりも生かして演ずるってことでもあるんですよね。
観てて、たしかにいろんな表情を感じました。なんだか不思議な世界。
実は、撮影準備で三脚立ててファインダーを覗いていたときには、能面だったら、シャッターチャンスに表情を気にしなくていいからこりゃ楽勝!かなっ、とか思ってたので、ちょーっとビックリでした。
それにしても、能の舞台や橋掛りは照明が思った以上に暗くて(ああでなくちゃ雰囲気出ないけど)、持参した望遠レンズにはかなりきびしい試練の場でした。ISO感度アップでがんばりましたが、もっと明るい望遠レンズが必要だった。
カメラ:SONY α700 + TAMRON AF28-300mm F/3.5-6.3、TAMRON AF17-50mm F/2.8
[追記]
※今回の撮影だと、全体通して 30-250mmほどのズームレンズが必要だったのですが、1本でこのくらいカバーできて、かつ明るいレンズというのは、見たところ、ちょっとない感じですね・・・ってことは、カメラと三脚を2台用意するか、レンズをとっかえひっかえするかということになりそうで、それはムリ、、、となると、あれでしょうがなかったということか。。。
ところで、今回、ISO感度1600まで使ってみましたが、十分いけていました。
ただし、シャッター速度が1/15〜1/20でもジャスピンでしっかり撮れているものと、さすがにビミョウににじんだようになっているものとがありました。動きが伴っている場面では、あの暗さ、やはりきびしかったということのようです。