新宿御苑(しんじゅくぎょえん:新宿区内藤町11)に咲いていた梅の花です。
[SONY α700 + 70-300mm F4.5-5.6 G SSM SAL70300G]
■「自主避難」をうながすというヘンな呼びかけ
昨日の枝野官房長官の記者会見は、一瞬耳を疑わせるような内容のものでした。
それは、「屋内退避区域」に指定されていた福島第1原発から半径20〜30km圏内の住民にたいし、「自主的圏外退避」=自主避難をうながすというもの。
いったい、なぜ、そんなことを呼びかけるのでしょうか。
つまり、対策はすすんでいるようにも思えるところなのに、本当はあぶないということなのではないかと思えます。
この会見ではさらに、「避難指示」が出たら円滑に避難できるよう準備することも要請しています。
やっぱり、「屋内退避」では済まないような事態が十分予測されるということなのではないのかと思わずにはいられません。
それなら、はっきり「避難指示」を出せばいいのではと思えます。
これ、「自主避難」といえば聞こえはいいですが、要するに、避難するかどうかを自分で判断しなさい、避難の手立ても自分でおこないなさい、という意味になります。
ということは、何かあったときに避難していなかったら、それは避難しなかった各自の責任だということにもなります。
これはひどい。これじゃ、政府の責任を逃れようとしているようにも思えます。
そもそも、言われなくてもするのが「自主避難」で、それをうながすというのもヘンな話。まるで「退職」の「肩たたき」を思わせます。
結局、いまやいつまで続くとも知れない状態になってしまっている「屋内退避」という指示、対応がまずかったことをごまかすため、こんなヘンなことを言い出したとしか思えません。
「自主避難」というなら、もうずいぶんたくさんの人が自主避難していることが報じられています。そして、多くは避難できない人がまだ残されていることも伝えられています。
いちおう逃げた方がいいとすすめるけれども、各自が判断して逃げるなら逃げなさい、みたいな無責任なことを言うのではなくて、「屋内退避」は続けられず、危ないのならはっきりと「避難指示」をおこなって、避難のための手助けと手配に誠実に力を尽くすべきなのではないでしょうか。
誰が思いついたものかわかりませんが、枝野官房長官、こんなことを言っては不信感をもたれてしまうように思います。
〈Today Walking :15,802歩〉