2015.04.30 Thursday
足利散歩 史跡 足利学校(2)
「足利学校」の「旧遺跡図書館」の先にあるのは「杏壇門(きょうだんもん)」。
ここには、孔子をまつる「孔子廟(こうしびょう)」があります。
こちらが「孔子廟」。中国明時代の聖廟を模したものといわれています。
奥に「孔子坐像」が安置されています。
こちらはきれいな南庭園。右奥に見えるのが、いま訪れてきた「杏壇門」です。
南庭園の前に建つ大きな建物は「方丈(ほうじょう)」。講義や学習、行事、接待に使われていたところです。
こちらは「書院」。「方丈」の入口になります。右端の奥には白壁の蔵も見えます。
入口のわきにある「宥座之器」(ゆうざのき)。
図書館にあったのと同じ「宥座之器」ですが、こちらはすごく大きくて、下には水が入っています。
そばには、図書館にあったのと同様に、器に水を入れるのに、入れたりなくても入れすぎてもダメだという孔子の教え「中庸」を体験するものだという説明書きがあります。
訪れていた何人もの人が、「やってみようか」と、ひしゃくで器に水を入れてみていました。
入れ加減が大事で、勢いよく入れてしまったり、ちょっと入れすぎるとひっくり返ってしまいます。
「方丈」の中に入ってみると「脇玄関」に孔子(中央)とその弟子、左から孟子、曽子、顔子、子思子の4賢人の木像が並んでいます。
広間です。
徳川幕府歴代将軍の位牌というのが並んでいます。
足利学校は徳川家康との結びつきが強かったのだそうです。
広間の端にも少し小さな「宥座之器」がおかれていました。
広間のまんなかにこんなのが。
「自由に挑戦してください
足利学校漢字試験
足利学校は自学自習なので納得したら卒業です」だって。
ここから問題をもらって、座椅子で解きます。
これが初級問題集。
答えが下にさかさまに書いてあります。
建物の向う側にある北庭園。
国宝となっている複製本が紹介されています。
入口に案内されていた「日曜論語素読体験」の会場のようです。
「方丈」を出て、裏手をまわってみると、「庠主〈しょうしゅ〉(学長)の墓所」というのがありました。
庠主の墓は17基あり、いずれも無縫塔で、そのうち8基には文字が刻まれているが、残りの9基は不明だと書いてあります。
興味深いことに、判明している庠主のなかに、出身が、京や武蔵八王子の人などと並んで、周防の人(第19代・実巌〈じつがん〉・在庠期間19年)がいました。周防はぼくのふるさとです。まあ、どうやって足利までやってきたものか。ここの学長を19年もやってたなんてすごいかも。
[カメラ]
Nikon D3s + AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
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