バイクで高速に乗るときは、料金所で手袋をはずして小銭を出して、また手袋して、というのはたいへんすぎるので、バイクにETCはゼッタイ必需品。
というわけで、10月8日に申し込んでおいたETCカードが、予定通り2週間で届いた(きのう宅配便不在通知が来ていたので、きょう受け取りに行った)。
これで高速もスイスイってわけだ。
ただし、ETCカードって盗難に遭うことが多いらしくて、バイクに差し込んだままにしないようにと注意書きがしてあった(バイク屋さんもそう言っていた)。気をつけよう。
ところで、その高速に乗れる普通二輪免許のほう、、、、先日、もうちょっとかかりそうと書いたが、おおおお、まだ取れてない〜 (;。;)
いま教習で乗っているのは「スズキ スカイウェイブ400」。
これ、重量が220kg超ある(転倒用のガードやランプなど教習車用の専用装備とかの重量を入れたらもっとあるのだろう)。重い、重い、ほんとに重い! 教習開始時、車庫から出すのにいつもヒイヒイ言っている。
けど、シート高が71cmと低くて、足付きはすごくいい。これがとても助かるのだ。
教習所を変えたのは、このシート高の問題が一番だった。
最初のマジェスティー400では足が着かず、バイクを真っ直ぐ立てて止まることさえできなかった。
ちょっとバランスを崩すと足で立てなくて猛烈にコケまくる。
コケると、バイクを起こすのに体力消耗するし、何より精神的打撃が大きくてだんだんナーバスになってくる。
コケそうになったらもうリカバリーは考えず、即バイクから飛び降りるのだが、何度か足を挟まれそうになったこともある。
ことに、足が着けなくてバイクを真っ直ぐに立ててのスタートできないことから、一本橋がどうしてもうまくできなかった。
目線が悪いとか、走行姿勢が悪いとか、シートを膝ではさめとか、くるぶしを押しつけろとか、シートの後ろに目一杯座って足と腕を突っ張れとか、もっと勢いよく飛び出せとか、教官は様々にアドバイスをくれるのだが、バイクを真っ直ぐにしてスタートできていないことにはどの教官も気がついていなかった。
あと5回くらい練習が必要かもと言われたが、5回やっても、この足が伸びるはずもない。。。
それと困ったことに、一本橋やスラロームのコースのレイアウトがとてもきつくて(課題を終えた後にすぐ急なUターンがある)、そこで必ずといっていいほどコケる。小回り旋回の要領がつかめていないので、課題より、その後のターンのほうが気になってどうしたら良いのか途方にくれるみたいなことになっていた。
そのままだと一本橋に未来は見出せず、いずれ怪我してしまいそうだったので、思いきって、シート高の低いスカイウェイブで講習が受けられるところを探して、実際にまたがってみさせてもらって足付きを確認し、ついでにコースレイアウト(課題後の走行ルートなど)も調べて決めたのだった。
そしたら、スカイウェイブに変えた途端に、思った通り、一本橋は最初からほぼ何事もなくすんなりクリアできるようになった。
足が着けるっていいよ。
とはいえ、ダメなときはそれでも豪快にコケるのだが。
で、その教習のほう、きのう10月22日(木)にようやく「みきわめ」に入った。
ほとんどうまく行けるのだが、ただひとつ「クランク」だけがどうもイマイチで「みきわめ」ならず。っていうか、ぼくのほうでお願いして(一度はうまくいったが、ちゃんとできてる感じがしないので)、もう一度やってもらうことにした。
この「クランク」、実はマジェスティーで受講していた時は、教官もまるで問題にしてないくらいまがりなりにもほとんどクリアできていたのだ。
それが、スカイウェイブにしてからできなくなった。
曲がり方が逆になったというのも最初あった感じだが、アクセルの具合がだいぶ違ったりして低速走行がやりにくくなったのが一番の原因のように思う。車体のサイズとか車高とか、シート高が違うのも関係しているのかもしれない。
前は一本橋で困り、今度はクランク、、、一難去ってまた一難というが、ほんとになんてこった!
何度も失敗していると、いろんなアドバイスをもらうごとに(いろいろなやり方があるのは分かるが)、ますます要領が分からなくなって、苦手意識ができてしまってドツボにはまった感じだった。
目線、コース取り、速度調整、どれもいけない。こうだというのがつかめていない。
練習すればするほど、バイロンなぎ倒したり、コケたり、ますますヘンになる。
先日は、女性の教官に、考えすぎよ、曲がれるはずなのに、もう体が拒否っちゃてるよって笑って言われた。
ううう、なんとしたものか・・・
そして、きょう2度目の「みきわめ」だった。
「クランク」どうしたら良いのかあの手この手の作戦を練るも上手くいくかどうかはやってみないとわからず、あらかじめ試してみることもできないので、少々途方にくれてたのだが、きょうの教官、とっても気さくで、できないところをよくわかってくれて、親身になって教えてもらえて、とても良かった。
教習の前に、何か問題なところはないかと聞かれて「どうもクランクが・・・」と言うと、「クランク」の考え方、入り方、「低速走行」のしかたについて、それまで聞いたことなかったような方法を教えてくれて、それを実際に練習した。
バイクの後ろに乗せられて説明してもらいながら走ったり、バイクを降りて、走行コースを歩いてみながら教わったり。そして。教わったことを試しながら何度か走行。
「低速走行」はブンブン、ブンブンとふかしと戻しを繰り返していく。早くなったらブレーキで押さえる。慣れればブーンブーンという感じでスムーズでゆっくりした走行になる。
これ、初めはアクセルの開け閉めが大きすぎてドン突き気味になったり、速度が遅すぎて足をついたりしてたが、走るにつれてカンがつかめて、教官も「それでいい、それでいい!」と喜んでくれるくらい、見る見る調子が出てきた。
で、これまでずっとできなかった「低速走行」、ていうか、二輪教習ビデオの教官の走行例に見るようなスムーズな「低速走行」、あんなにゆっくり走れれば楽勝なのにという思いがずっとあったのが、なんときょうのわずか20分くらいの練習で、それがかなり思ったようにできるようになった!
そういえば伏見の教習所のビデオでも、女性の生徒さんがビックリするくらいスムーズな低速走行をしていた。たぶんあれ、同じバイクだ。ビッグスクーターは低速と小回りが苦手といわれるが、うまくやればできるものなんだ。
「クランク」そのものも、これまでとはまるで違った入り方(入口自体が最初のクランクとみて、うんと手前から減速する。これまでは入口の直前で減速していたので、そのあとがとても忙しかった)、それに、「目線」の持って行き方、練習した「低速走行」と旋回方法を教わったままにやってみて、なんと、「クランク」できるようになった!(成功率はまだ5割くらいだけど)
「クランク」は入口を入ってからいったんまっすぐ行って曲がるもの(Uターンの場合)と考えていたが、そうではなくて、最初の「クランク」=入口のところから、大きな半円を描くように旋回すること、曲がりの内側になる腕をクッと脇にたたみ込むようにすると曲がれること、なにより大事なのは、目線を右隅、そして左隅、さらに出口右隅にもっていく(バイロンを見ない、下を見ない)こと、そうすれば、ビデオの教官の走行例のようにスムーズに回れることが分かった(ビデオではどう考えてどう操作しているのかまでは分からなかった)。
もう!! 最初からこの走行方法で教えてもらってたら良かったのに〜!、、と思ったもんだ(ま、紆余曲折の悩ましい追加教習も、それぞれに得るものは多かったのだが)。
そして、教習終了後、なんと「みきわめ=良好」との評価をもらうことができた!
やったぜ! ありがたや。
次はいよいよ検定、なのだが、教官のすすめもあって、きょうはじめて体験、成功した走行方法をちゃんとモノにするためにあと2時間ばかり「自由練習」をすることにしている。
ムリだと思っていたあの「低速走行」がやればできることがわかって、かなり思い通りに操れる感じをつかめて、ようやく乗るのがおもしろくなってきたし。
こうなると、教習所に行くのが、スキー場にスキーに出かけるようなイメージになってくる。
ぼくのスキーは、できなかったことができるようになるのが楽しくて通い詰めたものだけど、そんな感じだ。
バイクには、目線の大切さ、体重移動、リーンアウト(外向)、スラロームなど似たようなことがいろいろある。
スキーでいえば、パラレルまではこなせて、いまウェーデルン(小回り)に挑戦中というところかも(クランクならコブ斜面てほどじゃない)。
できる、できる、できればうんと楽しくなる。
さて、来週中には検定うけて、ま、1回はムリでも、2回くらいでは免許ゲットとなるか!?
そう、スカイウェイブ400に乗れる機会ももうないかもしれない。あせらず行こう!